Liner Notes

WORK SONG
日本が誇るビバップ・プレーヤー唐口一之~宮哲之をフロントに擁したクインテットの強力なサポートのもと、出来上がったリリー・タナカのこのアルバムは、50年代に数多く作られた、シンガーとジャズプレーヤーによるコラボ作品を彷彿とさせる。しかしながら、スタイル的には当時のやり方を踏襲しながらも、ノスタルジックな感傷に浸ることなく、「2010年」に作られた現代のジャズ作品として、プレーヤー達の息吹と人間性が見える作品に仕上がっている。何よりもキュートなリリー・タナカの歌声と漂うナチュラルな感性が心地よい。
(nn-works 江古田ふみひろ)